管理会社の下請け設計コンサルという構造
- K K
- 2025年12月21日
- 読了時間: 3分
管理会社の下請け設計コンサルという構造
― 管理組合が気づきにくい判断の空白 ―
※このページは、誰かを告発したり、特定の組織を批判するためのものではありません。
管理組合が大規模修繕や改修工事を進める中で、**「判断しづらくなる構造」**について整理するためのページです。

管理会社の「下請け設計コンサル」とは何か
マンションの修繕計画では、
管理会社が設計事務所やコンサルタントを紹介するケースがあります。
その多くは、
**管理会社から業務を受ける「下請け的な立場の設計コンサル」**です。
名目上は
「専門家」「第三者」と説明されることもありますが、
実際の契約関係は管理組合ではなく管理会社側にあります。
なぜ管理組合は気づきにくいのか
この構造は、とても分かりにくいものです。
・説明は専門的で、資料も整っている
・管理会社からの紹介なので安心感がある
・「中立です」「一般的です」と言われる
嘘をついているようには見えない
そのため、疑問を持つきっかけ自体が生まれにくいのが実情です。
問題は「悪意」ではなく「判断の偏り」
重要なのは、多くの場合、誰かが悪意を持っているわけではないという点です。
下請け的な立場の設計コンサルは、依頼主である管理会社の
業務範囲・方針の中で最適化された提案を行います。
それ自体は不正ではありません。
しかしその結果、
・他の選択肢が検討されない
・比較材料が提示されない
・「立ち止まる」という判断が想定されない
という判断の偏りが生じやすくなります。
管理組合が不利になりやすい場面
次のような兆候が重なる場合、一度立ち止まって整理する必要があります。
・工法や金額について、比較案がほとんど出てこない
・「前例」「一般的」という言葉が多くなる
・なぜ今この時期なのかが明確でない
・質問すると「専門的なので任せてほしい」と言われる
これは反対するべき状態ではありません。判断材料が不足している状態です。
管理組合が確認すべき3つの質問
判断のために、次の3点を確認してみてください。
①この設計コンサルは、誰と契約していますか
②他の選択肢を検討しない理由は何ですか
③この判断によって、管理組合側に残るリスクは何ですか
これらに明確な説明がない場合、
判断は管理組合に委ねられていない可能性があります。
「第三者」とは肩書きではなく構造です
本当の意味での第三者とは、
・契約上、独立している
・利害関係が整理されている
・判断の前提を管理組合と共有している
という状態を指します。
肩書きや呼び方ではなく、**「誰のために、何を整理しているのか」**が重要です。
私たちJARDAジャルダの立場について
私たちJARDAジャルダは、管理組合が
・進めるべきか
・立ち止まるべきか
・何を確認すべきか
を考えるための判断材料を整理する立場です。
代わりに決断することはありません。
判断の主体は、常に管理組合にあります。
最後に
問題は、「誰が悪いか」ではありません。
「誰のために、どんな判断材料が整えられているか」




コメント