大規模修繕で『三つの方式の「決定的な違い」』| JARDAジャルダ
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設計監理方式・設計管理方式・無料設計この違いを、構造で説明します

ジャルダが考える三つの方式の「決定的な違い」を説明します。
難しい専門論ではなく、お金と責任の構造に注目してください。
まず一つ目が、①設計監理方式です。
これは、設計者が管理会社・施工会社から
完全に独立している方式です。
設計費は、設計費として明確に支払われ、
工事費とは切り離されています。
この方式では、設計者は工事費を安く見せる必要も、
特定の会社に仕事を回す必要もありません。
その結果、工事内容を安易に削って
積立金を守る、ということもしません。
設計者は、建物に必要な工事を
必要な分だけ設計します。
次に、②設計管理方式です。
一見すると、
設計監理方式と発音が同じですが漢字が違います。
しかし決定的に違うのは、
設計者が管理会社や施工会社と
金銭的に結びついている点です。
設計費が安く見えるケースが多く、
「設計費が安い=全体も安い」
と判断されがちです。
しかしその差額は、どこかで必ず回収されます。
多くの場合、工事費の中で調整されます。
工事費を安く見せるために内容を調整する。
あるいは特定業者と談合的な構造になる。
この時点で、設計者は管理組合側だけを向いた存在ではなくなります。
ここで、よくある間違いが起きます。
比較の際、設計費だけを見て「こちらの方が安い」と判断してしまうことです。
しかし本来、比較すべきなのは
設計費ではなく、工事費を含めた総額の構造です。
設計費が安い方式ほど、工事費が下がるとは限りません。
むしろ逆に、工事費の中で見えない調整が行われるケースが多い。

そして三つ目が、③施工会社紹介方式、いわゆる「無料設計」です。
設計費が無料と聞くと、魅力的に見えるかもしれません。
しかし、無料で設計ができる理由は一つです。
設計費は、工事費の中で必ず回収されています。
つまり、無料なのは設計費だけで、
管理組合が支払っていないわけではありません。
さらに深刻なのは、この方式では設計と監理に責任がありません。
設計者は、工事品質や積立金に責任を持たない立場です。
工事品質が下がっても、積立金が想定より減っても、誰も責任を取りません。
図で示されている「品質リスク」とは、まさにこの構造のことです。
ここで、二つの図が示している共通のポイントを整理します。
設計費が安いかどうか。無料かどうか。
それ自体は、重要ではありません。
重要なのは、その差額を誰が、どこで、どうやって回収しているのか。
そして、その構造の中で誰が管理組合側に立ち、誰が責任を持っているのか。
私たちジャルダが①設計監理方式にこだわる理由は、とても単純です。
設計者が管理組合、オーナー側に完全に立つためです。
工事費を操作しない。品質を犠牲にしない。積立金を見えない形で削らない。
そのためには、設計と工事を明確に分ける必要があります。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。
私たちジャルダは、結論を押し付ける立場ではありません。
管理組合・オーナー側に立ち、
判断の前提を整理し、
選択肢の構造を明らかにします。
正解が一つではないからこそ、
判断には、設計が必要なのです。




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