大規模修繕で【善意の判断が、静かに歪む瞬間】
- K K
- 1月5日
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大規模修繕で【善意の判断が、静かに歪む瞬間】

人は、悪意がなくても、判断を誤ることがあります。
それは、ルールを破ったからでも、誰かを騙そうとしたからでもありません。
むしろその逆です。真面目で、誠実で、良かれと思っているときほど、
判断は静かに歪みやすい。
大規模修繕の現場で、私は何度も、この光景を見てきました。
判断が歪む瞬間に、大きな事件は起きません。
声を荒げられることもない。
強く迫られることもない。
代わりに起きるのは、
丁寧な説明。
行き届いた配慮。
気持ちの良い対応です。
人は、居心地の良い場所にいると、
警戒心を下げます。
この人は信頼できそうだ。
ここまで考えてくれているなら。
そう思った瞬間、
判断の基準は、
ほんのわずか、動きます。
重要なのは、
本人がそれに気づかないことです。
自分では、
昨日と同じ基準で
判断しているつもり。
しかし実際には、
判断の軸が、数ミリだけ、ずれている。
数ミリ。ほんの数ミリです。
けれど、工事金額や工法の選択では、
その数ミリが、何千万円もの差になることもあります。
善意の判断が歪むのは、弱さではありません。
人が、環境の影響を受ける存在だからです。
だからこそ、判断を守るために必要なのは、
強い意志よりも、距離なのかもしれません。




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