大規模修繕で漏水が起きたとき、まず確認すべきこと
- K K
- 2025年12月19日
- 読了時間: 3分
大規模修繕で漏水が起きたとき、まず確認すべきこと
― 焦って判断しないための考え方 ―
マンションで漏水が発生すると、管理組合や理事会は一気に緊張状態になります。
「すぐ大規模修繕をやるべきでは?」
「このまま被害が広がるのでは?」
「早く決めないとまずい」
こうした不安から、判断を急いでしまうケースは少なくありません。
しかし漏水が起きたからといって、すぐに大規模修繕に踏み切るのが正解とは限りません。
本記事では、漏水発生時に管理組合がまず確認すべきポイントを整理します。

漏水=即・大規模修繕、ではない
漏水が起きると、「建物全体がもう限界なのでは」と感じてしまいがちです。
しかし実際には、
局所的な原因によるもの
一時的な不具合
修繕とは切り分けて考えるべきケース
も多く存在します。
まず大切なのは、
漏水の事実と、修繕判断を切り分けて考えること
です。
まず確認すべき① 被害の範囲と緊急性
最初に整理すべきは、
どこで起きているのか
どの範囲に影響しているのか
進行性があるか
という 現状把握 です。
応急対応で止まるのか
放置すると被害が広がるのか
ここを整理しないまま修繕判断に入るのは危険です。
まず確認すべき② 原因は特定できているか
漏水対応でありがちな誤りが、
原因が曖昧なまま工事内容を考える
「築年数的に仕方ない」と判断してしまう
ことです。
防水なのか
配管なのか
外壁なのか
原因によって、必要な対応は大きく異なります。
原因が特定されていない段階で、大規模修繕の話を進めるべきではありません。
まず確認すべき③ 応急対応と恒久対応を分けて考えているか
漏水が起きた直後は、どうしても「今を止める」対応が優先されます。
ここで注意したいのは、
応急対応=恒久対応ではない
という点です。
応急対応は被害拡大を防ぐため
恒久対応は再発を防ぐため
目的が違う対応を、同時に決めようとしないことが重要です。
まず確認すべき④ 大規模修繕と切り分けるべきか
漏水の内容によっては、
単独工事で対応すべきケース
次回大規模修繕と連動させるべきケース
があります。
ここで重要なのは、
「今やるべき工事」と「大規模修繕で考える工事」を混同しないこと
漏水がきっかけで、本来は次回に整理できた工事まで一気に進めてしまうケースも見受けられます。
判断を急がせる言葉に注意する
漏水時には、
「今すぐ決めないと危険」
「全部やらないと再発する」
「この機会にまとめてやった方がいい」
といった言葉が出やすくなります。
もちろん、本当に急ぐべきケースもあります。
しかし、
なぜ急ぐのかを説明できない判断は、一度立ち止まって整理する必要があります。
漏水時こそ「判断できる状態」が必要
漏水は、管理組合の判断力が試される場面です。
状況が整理されているか
選択肢が比較できているか
判断理由を説明できるか
この状態が整っていなければ、どんな判断でも後悔につながりやすくなります。
まとめ
漏水が起きたときに最も重要なのは、
焦って決めないこと
そのために、
被害の範囲と緊急性を整理する
原因を特定する
応急対応と恒久対応を分ける
大規模修繕と切り分けて考える
この順番で判断することが大切です。
漏水は不安を伴います。しかし不安なときほど、立ち止まって整理することが後悔しない大規模修繕につながります。




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