大規模修繕で『BIMは判断を設計する道具』| JARDAジャルダ
- K K
- 2 日前
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大規模修繕で、こんな状態になったことはありませんか。
資料は揃っている。説明も受けた。なのに、結論が出せない。
意見が割れる。空気が重くなる。
その理由は、知識不足ではありません。
判断の「前提」が共有されていないからです。
今日は、ジャルダが強みとしている「BIMの活用」を通じて、
正解を出すのではなく、判断できる状態を作る話をします。
今日のテーマは、
BIMは「工事を見せる道具」ではなく、「判断を設計する道具」だということです。
大規模修繕で判断が止まるのは、たいてい次の3つです。
一つ目。範囲が曖昧。
「どこまでやるか」が合意できていない。
二つ目。優先順位が曖昧。
安全なのか、見た目なのか、資産価値なのか。
目的が混ざったまま議論している。
三つ目。比較の軸が曖昧。
見積が並ぶと、金額だけが前に出る。
でも、その比較は多くの場合、比較になっていない。
ここで必要なのは、追加の説明ではありません。
判断の構造を、見える形にすることです。
BIMというと、「3Dで分かりやすい」、「きれいな立体モデル」
そう思われがちです。
でも、ジャルダのBIM活用は、そこが目的ではありません。
目的は一つ。
管理組合が、安心して「選べる状態」を作ることです。
まずBIMでやるのは、工事の派手な可視化ではありません。
前提の統一です。
例えば、外壁補修。
ひび割れはどこにあるのか。
どの種類の劣化なのか。
どこまで補修対象にするのか。
足場の範囲はどこまでか。
これを文章だけで共有すると、
人によって頭の中の「建物」が違ってしまいます。
BIMで、同じ建物、同じ範囲、同じ言葉を共有する。
これだけで、議論のズレが大きく減ります。
次にやるのは、選択肢の比較です。
例えば、防水。
「全面やる」か「部分補修」か。
さらに「材料」「工法」「保証」「工期」。
本当は複数の組み合わせがあります。
ここで重要なのは、
どれが正解か、ではありません。
どの前提で、どんな差が出るかを整理することです。
BIMは、この比較を成立させるために使います。
どの範囲が対象か。
足場や仮設の影響はどうか。
工期はどう変わるか。
コストの増減は何が原因か。
つまり、金額だけではなく、
判断に必要な「説明責任の材料」を整えるのです。
最後が一番大事です。
合意形成は、説得ではありません。
納得の条件を揃えることです。
管理組合で意見が割れるのは、
価値観が違うからではありません。
判断材料の見え方が違うからです。
BIMで、同じ絵を見ながら、
「ここをやる/やらない」の理由を、
誰でも説明できる状態にする。
これが、合意形成を前に進めます。
ただし、BIMを使っても失敗することがあります。
それは、BIMが「結論を出す道具」になってしまう時です。
「3Dで分かりやすいから、これで決まり」
こうなると、
少数意見や将来リスクの議論が消えてしまいます。
BIMは、結論を押し付けるためではなく、
議論の質を上げるために使う。
ここを間違えないことが大切です。
今日の要点をまとめます。
判断が止まる原因は、知識不足より前提のズレ。
ジャルダのBIMは「見せる」より判断設計のため。
前提をそろえ、比較を成立させ、合意形成を進める。
ただしBIMを「結論の道具」にすると逆効果。

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